ピルにはさまざまな種類がありますが日本では服用している方は少ないと思います。ピルは避妊だけでなく、生理痛緩和などの効果もあるため女性なら知っておくと非常に便利です。値段もさまざまですので自分に合うものを選んでいきましょう。

もしも避妊に失敗したらアフターピルで回避

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避妊を心掛けていても、コンドームが途中で破けてしまったことに気づかなかったり、パートナーに避妊具なしの性交を求められて断れなかったり、性犯罪に巻き込まれたり、と様々な理由から避妊ができないことがあります。

このような時に妊娠のリスクを回避することができるのがアフターピルです。
妊娠は精神的にも肉体的にも女性にとって大きな負担となるものですが、それが予期せぬものだった場合、人生を左右してしまうこともあるものです。
ですので、避妊に失敗したという不安を持った時には、アフターピルの知識をしっかりもって対処することが重要なのです。

まず知っておきたいのがアフターピルの作用です。
この薬は女性ホルモンのバランスを急激に変化させることで排卵を遅らせる作用を持っています。
妊娠は子宮内に排卵された卵子が精子と結びつき受精卵になり、それが子宮内膜に着床することで起こります。
アフターピルは妊娠の段階の中でも、排卵と受精卵の着床を抑制しますので、その間に体内にいる精子が活動停止をして避妊することができるのです。

ただし、アフターピルの避妊効果は性交直後からどのくらいで使用をしたのか、というのが大きく関わってきます。
基本的に使用が早ければ早いほど避妊効果が高くなり、性交直後から24時間以内であれば99%が妊娠を回避することができるとされていますが、72時間以内だと96%程度と低下します。
しかし、96%も高い数字といえますので、最低でも性交から72時間以内に使用することがアフターピルの避妊効果を得るためには必要なのです。

またアフターピルを使う上で知っておかなければいけないのが副作用の問題です。
通常でもホルモンバランスの変化は体に不調をきたすことがあるものですが、アフターピルはホルモンランスを人為的に変化させる薬ですので、使用することで吐き気やめまい、腹痛などが起こることが多々あります。
ですので、そのことを知ったうえで使うことが大切なのです。

アフターピルは中絶薬ではありません

望まない妊娠に対する方法には、人工妊娠中絶手術と緊急避妊があります。
この二つは似ていますが、前者はすでに妊娠をしている状態であり、後者はまだ妊娠をしていない状態ですのでまったく違った処置といえます。

そんな似て非なる処置ですが、緊急避妊薬であるアフターピルが中絶薬であると考えている方も少なくありません。
しかし、実際には全く違った作用を持つ薬ですので、予期せぬ妊娠に対してアフターピルを使用するのは絶対にしてはいけないのです。

そもそも中絶薬というのは、妊娠状態を継続するために必要な黄体ホルモンに作用して人為的に流産を引き起こす効果を持っています。
一方、緊急避妊薬であるアフターピルは黄体ホルモンと卵胞ホルモンという2つの女性ホルモンのバランスを妊娠している時のような状態にすることで、受精卵が着床することを防ぐのです。

このようにそれぞれの薬の作用を知れば、まったく違ったものであることがわかるはずです。
先述したように中絶薬はすでに妊娠が成立している状態で使用する薬であり、アフターピルは妊娠が成立していない状態で使用する薬なのです。
つまり、アフターピルで中絶ができるという考えは大きな間違いなのです。

もしも、妊娠していて中絶したいがためにアフターピルを飲んでしまうと、その薬の作用で副作用が強く出てしまう可能性が高くなります。
妊娠中の女性はホルモンバランスが自然と不安定になるのですが、アフターピルを飲むことで余計にホルモンバランスが崩れて強い吐き気やめまいなどの副作用を引き起こしやすいのです。

もちろんアフターピルで中絶はできませんので、使用している間にも胎児が成長し、中絶ができない段階になってしまうことも考えられます。
アフターピルは中絶薬ではありませんので、決して、中絶目的で使用することを考えず、どうしても出産ができないのであれば早めに産婦人科に行くようにしましょう。